【アトロク】池澤春菜さんによるオススメ本紹介3「美しい物語編」〈おすすめラジオトピック〉

聴いたら買わずにはいられない、恐ろしいほどのキュレーションっぷり。

2019年1月のアフター6ジャンクション(TBSラジオ)にて、声優でエッセイストの池澤春菜さんが3度目の登場。この回は「恐ろしいほど美しい、美しいほど恐ろしい物語」をテーマに本を紹介しています。

第2回の出演内容はこちらから。

【アトロク】池澤春菜さんによるオススメ本紹介2「2018年ベスト小説編」〈おすすめラジオトピック〉

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池澤春菜さんによるオススメ本紹介3「美しい物語編」

番組名 アフター6ジャンクション
放送局 TBSラジオ
放送日 2019年1月29日
タイトル 【アーカイブ】アフター6ジャンクション カルチャートーク:池澤春菜さん(今年のベスト小説)
時間 約21分
URL [ラジオクラウドURL]https://nhsw9.app.goo.gl/4UYhPsvUEXzGR9Yf6

紹介された本と、コメントの要約

「カッコーの歌」(フランシス・ハーディング)

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書名 カッコーの歌
著者 フランシス・ハーディング
出版社 東京創元社
本体価格 3,300円+税
商品コード 978-4-488-01085-0

「あと七日」意識をとりもどしたとき、耳もとで言葉が聞こえた。わたしはトリス、池に落ちて記憶を失ったらしい。少しずつ思い出す。母、父、そして妹ペン。ペンはわたしをきらっている、憎んでいる、そしてわたしが偽者だという。なにかがおかしい。破りとられた日記帳のページ、異常な食欲、恐ろしい記憶。そして耳もとでささやく声。「あと六日」…わたしになにが起きているの?『嘘の木』の著者が放つ、傑作ファンタジー。英国幻想文学大賞受賞、カーネギー賞最終候補作。

-内容(「BOOK」データベースより)

放送時の要約

主人公は少女トリス。目を覚ますところから物語は始まる。どうやら自分は沼に落ちたらしい、だからこんなに具合が悪いのだ。だけど、自分が、周りが、何かがおかしいことに気付く。まず、自分の食欲がおかしい。妹は異常に自分を敵視している、優しい両親もどうやら…。

自分の知っている世界が裏返り、奥に隠されているものが見えてくる。ファンタジーだけれどサスペンスの手法を取り入れた内容。

一回ぜんぶ崩れたパズルのピースがちゃんとハマったときに、世界が裏返っている。そんな物語。

「うつくしい繭」(櫻木みわ)

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書名 うつくしい繭
著者 櫻木みわ
出版社 講談社
本体価格 1,600円+税
商品コード 978-4-06-513966-0

まだ誰も知らない、しかしその才能は本物。「ゲンロンSF創作講座」出身・櫻木みわ、デビュー。東ティモール、死者の“声”を聞く少女アニータ。ラオスの山奥、親友と婚約者に裏切られたレモネード。南インド、兄のために癌の新薬を探しに来た中瀬。日本、南西諸島で不思議なとうめいの石を見つけたミサキ。四人の女性が、自らの五感を全開にするとき、世界はつながる。俊英の第一作品集!

-内容(「BOOK」データベースより)

放送時の要約

著者の櫻木みわさんの初著作。自身の経歴を生かした物語になっている。

福岡県生まれ。大学卒業後、タイの現地出版社に勤務。日本人向けフリーペーパーの編集長を務める。その後、東ティモール、フランス、インドネシアなどに滞在し、帰国。
-著者紹介より

本書の内容は、ラオスの奥地にとても豪華なセレブ御用達のトリートメント施設がある。それは繭の形をした設備で、そこにしか生えないハーブがある。人々はその繭に入って、生まれ変わったかのようなスッキリした顔で出てくる。その施設で働くことになった女性が主人公。

すごくふわっとした物語。この本では何故、というのは描かれない。結末もふわっとしているけれど、腑に落ちる。ちゃんと自分の中に沁みてくる物語。

「不気味な物語」(ステファン・グラビンスキ)

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書名 不気味な物語
著者 ステファン・グラビンスキ
出版社 国書刊行会
本体価格 2,700円+税
商品コード 978-4-336-06332-8

恍惚の獄へ。死と官能が纏繞する悪夢の狂宴12篇。ポーランド文学史上随一の恐怖小説作家による傑作短篇集。

-内容(「BOOK」データベースより)

放送時の要約

ステファン・グラビンスキはポーランド文学界のほぼ唯一の恐怖小説作家。むしろ彼がいたからポーランドにはほかに恐怖小説家がいないのでは。

昔書かれたもの(1920代の作家のようです)で、内容はある種スタンダードに感じるかもしれない。ファムファタルや吸血鬼など…。

ただ、凄い濃度でヒタヒタと染み入ってくる恐怖。そして、少しエロティック、ただ直接的ではなく精神的なものでフェティシズムを感じる。

短編集だけど、一遍ごとの濃度がもの凄いことになっている。

私的な推しポイント

本の装丁の豪華さに触れ、宇多丸さんが「さすが国書刊行会!金に糸目を付けないぜ!」と、テンションが上がっていたのが印象的でした。

「すべての、白いものたちの」(ハンガン)

書名 すべての、白いものたちの
著者 ハンガン
出版社 河出書房新社
本体価格 2,000円+税
商品コード 978-4-309-20760-5

しなないで、しなないでおねがい―その言葉がお守りとなり、彼女の体に宿り、そのおかげで私ではなく彼女がここへやってくることを、考える。自分の生にも死にもよく似ているこの都市へ。うぶぎ、ゆき、つき、こめ、はくさい、ほね…白い光と体温のある方へ―ワルシャワと朝鮮半島をむすぶ、いのちの物語。アジア唯一の国際ブッカー賞作家、新たな代表作。最注目の作家が描く破壊の記憶と、再生への祈り。

-内容(「BOOK」データベースより)

放送時の要約

白い光を呑むような、身体の中に言葉の光が染みわたってくるような凄まじい本。

よくぞこれを翻訳した。

詩人の方なので、言葉の精髄の汲み取り方が凄まじい。

私的な推しポイント

コーナー終わり際に滑り込みで紹介した1冊。いつもと違い、早口でギュッと詰め込んだ紹介でしたが魅力は十分に伝わります。

本書は宇多丸さんも「すごく私的に研ぎ澄まされたエッセイ集、変わった本」と評していました。




まとめ

この放送では「恐ろしいほどに美しい」というテーマに合わせて、トーンを抑え気味での紹介でした。毎回「感情の乗せ方や間の取り方がうまいなぁ」と感心してしまいます。

人に何かを勧めるときは、池澤さんのプレゼンのように魅力を伝えられるようになりたいものです。

ちなみに今回は著者の出身国は敢えてバラバラにしていたのでしょうか(紹介順だとイギリス、日本、ポーランド、韓国)。また、本業も忙しいはずなのにいつ読んでいるのでしょうか、私も見習わねば!

ということで、池澤春菜さんによるおすすめ本紹介の要約でした。ここでは内容の一部を要約しただけなので、ぜひラジオクラウドで放送内容をチェックしてみてくださいね。

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