「荻上チキ Session-22」(TBSラジオ)で心理学におけるフレーミング効果について、パーソナリティの荻生家チキさんが解説していました。
このトークが人から話を聞く時や逆に何かを伝えるときに参考になりましたし、単純に聴けて良かったな、と感じたのでシェアしたいと思います。
この記事は「ラジオクラウド」という音声アプリで聴ける、個人的にシェアしたいトピックを紹介する記事です。ラジオクラウドの概要については以下の記事を参照してみてください。
メディアと心理学におけるフレーミング効果について
番組放送時の概要について
番組名 | 荻上チキ Session-22 |
放送局 | TBSラジオ |
放送日 | 2020年5月27日 |
タイトル | [OP]「テラスハウス打ち切り報道を受け、荻上チキが<メディアと心理>を語る」荻上チキ |
時間 | 約12分 |
この情報はラジオクラウドで検索する際の参考にしてください。
この日のオープニングトークで荻上チキさんはリアリティショー「テラスハウス」で出演者の自死とそれによる番組打ち切りに触れ、メディアと心理について語りました。
以下に、放送時に語られた概要をまとめていきます。
フレーミング効果について
はじめにメディアと心理学におけるフレーミング効果についての説明がありました。フレーミングとは、枠組みや額縁のことを表し、時にはフレームを与えるという意味で使われることもあります。既成概念や先入観、と置き換えることもできるかもしれません。
フレーミングの具体例
放送ではフレーミング効果について以下の具体例を挙げて説明をしていました。
あなたが手術を待つ患者の立場と仮定して、担当医よりこれから行う手術についての説明を受けます。
B.この手術の死亡率は5%と説明を受ける
AとBでは同じ内容を話しています。ですが、受け取る印象は随分変わりますよね。
そこで冒頭の話に戻ってくるわけですが、メディアがある場面を切り取ったときに、どのようにフレーミングするか。それによって視聴者に伝わる実際の印象を操作することもできてしまうのです。
リフレーミングとは
フレーミングの対義語であるリフレーミング。リフレーミングは既存の枠組みを外すということ(フレーミングの反対ですね)。
そして、リフレーミング番組の例として、ネットフリックスの番組「クィア・アイ」を挙げています。
ファブ5(ファイブ)と呼ばれる5人が、一般人を変身させていくリアリティ番組。出演者の外見だけでなく内面も変身させていくところが魅力の一つ。
ネットフリックスを利用している人は、ぜひ視聴してみてはいかがでしょうか。
(以下、「クィア・アイ」のリンクです)
https://www.netflix.com/title/81075744?s=a&trkid=13747225&t=more
「クィア・アイ」では、リフレーミングによって救われる出演者を見て、視聴者である自分自身もリフレーミングされるところが良いと語っています。
その後、フレーミングとリフレーミングという意識を持って物事を捉えると、情報の整理がしやすくなる。そして、おすすめのリフレーミングされるメディアがあったらぜひ教えてほしい、と話を締めくくっていました。
まとめ
フレーミングとリフレーミングという概念を知ることで、日常でモヤモヤしていた気持ちが整理されました。
it’s media(以下の画像です)という有名な風刺画がありますが、まさにフレーミングのことを表していたのですね。
「あぁ、わたしがこの番組が苦手なのは、旧来の価値観の型にはめてくる、と感じたからなんだな。」
と腹落ちできたのは大きな収穫でした。
※私見ですが「YOUは何しに日本へ?」「スカッとジャパン」(うろ覚えですみません…)のような番組は苦手です
ということで、ここまでラジオクラウドのおすすめトピックスとその概要について紹介してきました。
ここで紹介したのは概要だけです。気になった方は、ぜひラジオクラウドで実際の放送を聴いてみてください。
・フレーミング効果(心理学)-Wikipedia(英語版)
https://en.wikipedia.org/wiki/Framing_effect_(psychology)
・クィア・アイ-Wikipedia(英語版)
https://en.wikipedia.org/wiki/Queer_Eye_(2018_TV_series)
・荻上チキ Session-22(TBSラジオ)公式サイト
https://www.tbsradio.jp/ss954/
・おすすめラジオクラウド Session-22「メディアのフレーミング効果」
https://www.tbsradio.jp/486862
ラジオ書き起こし職人のみやーんさんが当時の放送内容の書き起こしです。