【アトロク】KREVAがMPCとは何か、実践形式でイッサイガッサイ教えてくれる特集<おすすめラジオトピック>

間違いなくアトロクの神回の一つです。

アフター6ジャンクションで、音楽機器「MPC」について解説する回がありました。なんとヒップホップアーティストのKREVAさんによる持ち込み企画!

出演者の豪華さや内容の濃さにおいて、アトロク史上屈指の神回です(※個人的な感想です)。
ここでは放送内容の要約と感想を記載しています。音声で聴きなおすことができるので、ぜひチェックしてみてください。

おすすめラジオトピックについて

「おすすめラジオトピック」では各種ポッドキャストサービスで聴きなおせるラジオ番組を紹介しています。聴きなおせるサービスやリンクを記載しているので記事だけでなく、ぜひ放送内容を確認してみてくださいね。

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【アトロク】KREVAがMPCとは何か、実践形式で教えてくれる特集<おすすめラジオトピック>

番組名 アフター6ジャンクション
放送局 TBSラジオ
放送日 2018年7月30日
タイトル 特集コーナー:KREVAさんプレゼンツ「MPC特集」
時間 約40分

[ラジオクラウドURL]https://nhsw9.app.goo.gl/RyxRYxwBj2cL71Pf7

放送内容の要約

パソコンソフトprotoolsを使うと正確なリズムやループを作ることができる。だが一流の音楽家はそうせずに、パソコンから音を外に出したがる。それは何故か、を解説したのがこの特集。

この放送でのKREVAさんは自前のMPCを自参、トラックメイキングまでしてしまう力の入りっぷりで臨んでいます。

持参したKREVAさんのMPC3000とMPC4000を使って実演しています。

前半 MPCとはそもそも何か

再生時間10分頃~

MPCは日本の音響メーカーAKAIが製作した音響機器。MIDIプロダクションセンターを略してMPC。※MIDIは音楽の規格のこと

当時画期的だったのが、ドラムマシーン、サンプラー、シーケンサーを一つにした点。見た目は4×4のパッドが付いた形状となっている。
また、現代では同じ形状であればMPCという括りで紹介されており、(デンマーク産の電子楽器ガイド「Kim Bjørn Push, Turn, Move」より)いまや一つの楽器として認知されている。


参考
Kim Bjørn Push, Turn, MoveCLOCKFACE MODULAR

また、当時の類似機器であるドラムマシーンとの違いは感覚的に音楽がつくれるところ。ドラムマシーンはプログラミングのように機械へパターンを打ち込む必要があるが、MPCはRecボタンを押してループさせたいリズムを叩けば良い。

MPCの製作者はロジャー・リン。初代から3代目までのMPC60、MPC60-2、MPC3000までは本体にロジャー・リンの刻印あり。人によってロジャーリンがつくったモデルの音とノリが良いという話もあるが、これは本当のことでもある(後半で解説あり)。

音質としてはMP3000は16ビット・4000は24ビット(CDと同じ音質)で、若干MPC3000が粗めの音質となっている。

後半 MPCのノリと鳴り

再生時間26分頃~

ここからはKREVAさん持参の実機を使った実践編。単音や2音のループ、そしてKREVAさん自らトラックメイキングしたビートで音の違いを聴き比べていきます。

後半初めではKREVAさんが実際に機種別のリズムを数値化した結果を解説します。比較したのはProTools,MPC3000,MPC4000の3種類。
※ProToolsはパソコンの音楽編集ソフト。リズムのズレが無いので基準として使われています。

ProTools(基本のリズム) 0・480・0・480・0・480・0・480…
MPC3000 0・482・0・483・0・483・0・482…
MPC4000 0・481・0・479・0・480・0・480…

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— アフター6ジャンクション(聴くカルチャー番組) (@after6junction) July 31, 2018

MPC3000は基本ほんの少し後ろで揺らいでいる。対してMPC4000は遅れの帳尻を合わせるように少し前につんのめる。この差がMPC3000のノリが良いと言われる理由。

微妙な差でグルーブ(ノリ)が生まれる。特にヒップホップやファンクといったジャンルでは後ろノリ(レイドバック)と相性が良い。

また、KREVAさん自作トラックで機種別の聴き比べも実践。著作権フリーの音源で作っているのでラジオクラウドでも放送ママ聴きなおせます(ここは本当に必聴です!)。

宇多丸さんの感想

KREVAさんの熱量もあり、パーソナリティの宇多丸さんのテンションもかなり上がっています。このパートでは以下の、熱い感想を披露していました。

「音を正確に鳴らしたり綺麗に整理してクリアに聴かせることが、音楽の良さに繋がるわけではない。音楽家はそれを分かった上で、微妙な差異を出そうとしている。ひいてはそれが、ポップミュージックの進化の根幹を成している。」




まとめ

MPCとは何か、一流アーティストがものすごい熱量で紹介する、まさにアトロク屈指の神回です。実際の放送アーカイブでは、宇多丸さんとKREVAさんの雑談やMPCとスティーヴィーワンダーとの関係等々…ここでは紹介しきれないトークが満載。そのうえKREVAさんが作ったトラックも聴ける!

このままネットの海に埋もれていくのはもったいない特集したので勝手ながらまとめさせてもらいました。

ぜひラジオクラウドで実際の放送を聴いてみてください!

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