親御さん向けに書いたあんしんフィルター解除の記事へのアクセスが急に増えています。もしかしたら、実際に制限されている学生さんも見に来てくれているのでは、という思いからこの記事を書いてみました。
私自身も親の立場ではありますが、どうしたら親にあんしんフィルターを解除してもらえるか真剣に考えてみました。もしかしたら、スマホの利用制限に困っている人の助けになるかもしれません。
あんしんフィルターを親に解除してもらうための手引き
まず初めにお伝えしたいことがあります。このページではあんしんフィルターをこっそり無効化する、いわゆる裏ワザは書いてありません。
ここでは親に交渉することでフィルター解除(または制限緩和)を目指す手順を紹介します。
わたしも子どもがいる親の立場ですが、あんしんフィルターについては否定派。とにかく制限が厳しすぎて使いにくい。
このアプリを入れるならスマホを持たせる必要がないのでは?とすら思っています。
ただし、中学生くらいまでのスマホ使用については最低限の制限は必要かな、とも考えています。
2種類のあんしんフィルター解除方法
本題に入る前に、あんしんフィルターの解除方法のメリットとデメリットをお伝えします。あんしんフィルターは、大まかに2通りの解除方法が考えられます。
・保護者の操作による無効化 → 正規の方法での解除法
・裏ワザによる無効化 → スマホのクラッシュやバグを利用してアプリを無効化する方法
ここでは「保護者の操作による無効化」、つまり正規の方法での解除を推奨しています。しかし、これは何も私が親の立場だからというわけではありません。
一言で表すと裏ワザ利用での無効化は、リターンに対してリスクが大きすぎると感じるからです。
自信があるのならば別ですが、もし親にバレたら面倒なことになります。おそらくより厳しい制限が掛けられるか、最悪スマホを取り上げられてしまうこともあるでしょう。
親に解除してもらうための手引き
ではどうやって親にあんしんフィルターを解除してもらうのか。私がおすすめしたいのが「親に解除してもらうようにプレゼン(提案)する」ということです。
まずは制限を解除してほしい理由を挙げていきます。ノートに書いてもいいですし、スマホのメモを使ってもオーケー。
・SNSを使いたい
・ゲームアプリを入れたい
・YouTubeを見たい
・夜遅くまでスマホを使いたい
・好きなホームページが見れない…etc
ここでのポイントは正直に、とにかく多くの理由を出すことです。
次は、STEP1で書き出した理由を自分の親に伝わるように翻訳してあげます。
ちょっとわかりにくいですよね。以下にいくつか参考例を挙げてみます。
⇒SNSが制限されていて、友人たちの輪に入ることができない(友達はSNSでやりとりしている)
・好きなホームページが見れない
⇒調べものをするときに、見れるホームページが少なくて困っている
※何か事例があると良いかも
・YouTubeが見たい
⇒学校ではYouTubeの話題が挙がることが多いのに会話に混ざることができない
自分の希望をそのまま伝えても、ほとんどの場合響かずに終わってしまいます。
ですので、ここでのポイントは具体的な理由を挙げること。人は理由があると納得しやすい、という心理があります(カチッサー効果といいます)。
「〇〇がしたいから解除してほしい。なぜなら△△だから」といったように言葉を整理しましょう。
これを読んでいるあなたがフィルターに悩む学生さんだとしたら、スマホ使用の決定権は親に握られているはず。その場合、残念ですが無条件での制限解除は難しいと言わざるをえません。
ですので理由を挙げた次は、自分が親に対してトレードできる条件を探します。そう、自分が何かをする(差し出す)代わりに、スマホの制限解除を提案するのです。
簡単に言うと、親のプラスになる行動を考えてみるということ。
言うならば、ここは親のニーズを考えてみる場面。普段の口グセや態度から親が自分に対して何を求めているのか(何をしてほしいのか)を考えてみましょう。
・スマホの使いすぎでよく怒られるなら、自分からスマホの使用ルールを自ら提案する…etc
これは私見ですが、同じ制限アプリであるGoogleファミリーリンクへの切り替えを提案するのもアリだと思います。あんしんフィルターよりも緩めの設定(使用時間をチェックするだけ、等)も可能です。
最後に、ここまで挙げてきた情報をもとにプレゼン内容をまとめます。
まとめる際は以下の例を参考にしてみてください。
理由:SNSが見れないから、友だちの輪に入ることができなくて困っている
条件:夜10時以降は自発的にスマホ使用をやめる
また、理由については1つだけでなくて、2~3つあっても良いかもしれません。ただ、多すぎると、くどくなってしまうので注意が必要です。
STEP4でまとめた内容をもとに、親御さんにプレゼンをしてみましょう。
提案するときのポイントは以下のとおり。
・(テイとして)お願いする姿勢をとる
・感情的にならない
・親が感情的になったら一旦退却する
非常に面倒ですが、このあたりがポイントです。この中で特に重要なのが感情的にならないこと。親後さんによっては話もロクに聞かず「ダメ!」と感情的になる人もいるかもしれません。そうした場合は、さも傷ついた雰囲気をかもし出しつつ一度退却しましょう。
そうすることで、あとで冷静になった親御さんは「さっきは悪いことしたかな…」という罪悪感を感じるはず(実際に私はそう思う人です)。そこの隙をついて再度チャレンジしてみましょう。
ただし、思ったとおりにはいかない可能性も十分ありえます。例えば完全に解除はNG、だけれども利用時間の拡大は了承する。といった感じ。
こうした条件をどこまで妥協できるかはあなた次第です。立場上、親のほうが権力がある以上、何かを得るためにはトレードオフが避けられないときもあるのです。
トレードオフ(英: trade-off)とは、何かを得ると、別の何かを失う、相容れない関係のことである。平たく言うと一得一失(いっとくいっしつ)である。
-wikipediaより抜粋
まとめ
・スマホ制限アプリの解除は正攻法での突破を目指す
・親にプレゼンを行い解除を要請してみる
あんしんフィルターはスマホをほとんど使い物にしなくなるアプリ。せっかくスマホを所有していてもその機能がほとんど使えないとしたら意味がないですよね。
ということで、親目線であんしんフィルターを解除するための手引き(真剣に)をまとめてみました。
まずは現状を正直に説明して、制限の解除や緩和を提案してみてはいかがでしょうか。
まぁ、それでも全く話を聞き入れない、聞いてくれない親後さんもいるかもしれません。そんな時は(推奨はしませんが)別の手段を使う、ということを検討してみてもいいのかも。
だいぶ長文になってしまいました。ここまで読んでいただきありがとうございます。
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