年収650万円男性はなぜ『借入額2,500万円、当初固定10年金利』を選択したのか?無理のない住宅ローンを組むために検討したこと

家の購入時、ほとんどの人が避けて通れないのが住宅ローン。

自分はいくらまで借入ができるのか、毎月の支払いに無理がない金額はいくらなのか等々、考えることは沢山ありますよね。

今回は私が住宅ローン借入の実例と、借入額を決める際に検討した内容について紹介していきます。

※この記事では2021年12月に借入を行った内容を掲載しています。ご覧いただいている時期によって、金利や制度の内容が異なる場合があります。予めご了承ください。

1.実際の借り入れ事例(ブログ主の実例)

住宅ローンの検討方法の前に、まずは私の住宅ローン借り入れ概要を紹介。

ちなみに購入時の年収は650万円。その他の概要については以下の関連記事に記載しています。

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借入金融機関三菱UFJ銀行(ネットローン)
借入金額2,500万円
返済期間30年(当初10年固定金利)
借入金利0.740%(当初10年、11年以降は変動金利)
返済方式元利均等返済方式
ボーナス払いなし
月の返済額約77,000円(10年固定金利期間)

私は住宅ローン申し込みの際、「無理なく完済できる金額」を前提に借入金額を決めました。

このとき注意したいのは「借りれる上限金額=無理のなく完済できる金額」ではないこと

上の参考リンクでは、私の場合5,000万円以上(実例の2倍!)の借り入れが可能な事例も。ただし、毎月の返済額も5万円程度増えるため完済のハードルは一気に上がります。

2.「無理なく完済できる借入金額」とは

ここでは私が「無理なく完済できる借入金額」を決めた際のポイントについて紹介していきます。

2-1.毎月の返済額は手取り月収の30%以下に抑える

住宅購入後は毎月の返済だけでなく、繰り上げ返済や将来の修繕費の積み立ても必要です。

そのため、私は毎月の返済額を手取り月収の30%以下に抑えました。この程度であれば、繰り上げ返済の貯蓄をしつつ娯楽費にもある程度の金額を回すことができます。

また、収入によっては手取りの30%程度では必要な借入額に達しないかもしれません。その場合、手取りの40%程度まであれば設定を上げても良いかもしれません(20代でこれから収入が上がっていく前提であれば尚更)。

2-2.ボーナス払いはしない

通常月の支払額を軽減するメリットよりも、ボーナスが出なかった場合のデメリットの方が大きい。私はそう判断してボーナス払いの設定はしませんでした。

ボーナス払いのメリットは毎月の支払額を軽減できる点にあります。しかしこの時世、ボーナスが安定して支払われ続ける企業はそう多くありません。コロナ禍ではそれが顕著に表れましたよね。

2-3.ローンの返済方式は「元利均等返済」にする

住宅ローンの返済方式は毎月の支払額が一定になる「元利均等返済」を設定しました。

返済方法は「元利」を均等に支払う「元利均等返済」と、「元金」を均等に支払う「元金均等返済」の2種類があります。それぞれのメリットとデメリットは以下の通り。

返済方式メリットデメリット
元利均等返済毎月の返済額が同じ額になる「元金均等返済」よりも総支払額が大きくなる
元金均等返済「元利均等返済」よりも総支払額は少なくなる毎月の返済額が一定でなく、借い入れ直後の支払額が大きい

一見すると総支払額が少ない「元金均等返済」の方がメリットがあるように思えますよね。ですが、住宅ローン控除の面からみると元金の減りが遅い「元利均等返済」の方が有利。トータルで考えるとそこまでの差は出ないと言えます。

これらの状況から、私は総支払額の減額よりも毎月の支払額が一定になるメリットを取り、「元利均等返済」での返済方式を選択したのです。

それぞれの返済方式の詳細については上記参考リンクも確認してみてください。

2-4.繰り上げ返済を前提に「当初10年固定金利」を選択

「変動金利か固定金利か」問題

これは別記事にも書いた「賃貸か持ち家か」問題と同じく私たちを悩ませる課題です。

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変動リスクはあるが金利が低い変動金利。変動リスクが無いけれど、変動金利よりも高金利な固定金利。多額のローン返済に直接影響するため、当時の私もそう簡単に決められませんでした。

この金利問題、結論から言うと私は「当初10年固定金利」を選択しています。

  • 最初の10年間で1,000万円の繰り上げ返済資金を貯めるため
  • 最初の10年間は金利変動のリスクを最小限に抑え、支払金額を一定としたいため
  • 住宅ローン控除の恩恵を最大限受けるため

ちなみに金利方式を決断する上で参考になったのは公認会計士でブロガーの千日太郎氏の解説記事(以下リンク)。詳しくない人にも分かるように丁寧に解説されています。自分がどの金利方式で借りるかを決める上で参考になるはず。

変動金利は、完済できないことを「想定内」のこととして貯蓄を準備し、精神的にも覚悟するというメンタルが必要なのです

「千日太郎が教える住宅ローンの基本のキ ARUHIマガジン」

このように、私は借り入れから10年後の繰り上げ返済を前提に「当初10年固定金利」を選択したのです。

「住宅ローン控除」について

住宅ローン控除は住宅購入から10年~13年間、住宅ローン残高の1%分の税金が還付される制度。簡単に言うと国が一定期間住宅ローンの金利を肩代わりしてくれる制度とも言えます。

ただし、「住宅ローン控除」制度は住宅購入の契約・入居時期によって期間と控除率が変わります。2022年以降は控除率が1.0%から0.7%への変更も予定されている模様。最新の情報については国税庁のホームページや最新の解説記事を掲載している各種ウェブサイトを確認してください。

3.まとめ

この記事では実際に住宅ローンを組む時に検討した内容を紹介しました。

ここまで紹介したように、私は「毎月の支払額を一定にすることで、返済金額に変動が出るリスクを排除する」という点に重きを置いて借入金額を設定しました。

もちろん、借り入れ時点での年齢や収入など、人によって「無理のない住宅ローン」の定義は異なります。ここで紹介したのは私個人の事例ではありますが、あなたが住宅ローンを検討する上で参考になれば幸いです。

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