「結局、どのハウスメーカーに頼んだらいいんだろう…。」
注文住宅を建てる場合、一番初めに悩むのがハウスメーカー選び。今回は私の実体験をもとに選び方のポイントと実際の手順を紹介します。
後悔しないハウスメーカー選びには○○が重要!30代男性が実際にハウスメーカーを決めた手順を紹介します
1.ハウスメーカーを選びで重視する要素は?
あなたがハウスメーカーを選ぶ際に重視する要素は何ですか?知名度、坪単価(価格)、住宅性能など、人によって答えは異なるのではないでしょうか。
ただ、私は見落とされがちではありますが「信頼」という要素があると思っています。
1-1.ハウスメーカー選びでは「信頼」が重要!
なぜなら注文住宅の場合、施主とハウスメーカーは契約してから家が建つまでの間やり取りが発生するから。
建売物件の場合、早ければ1ヵ月程度で家の引き渡しが完了します。ですが、注文住宅の場合は短くても半年~1年以上の付き合いになります。
家が建つまでの期間、基本的にずっと同じ担当者とやり取りをすることになります。ですので、取引先やパートナーとして信頼できるハウスメーカーを選ぶことが重要なのです。
1-2.信頼感の無い相手とは「いい家」を建てるのは難しい
当たり前ですが、信頼感がない相手とは「いい家」を建てることは難しいものです。
注文住宅では外観や間取りといった大きいものから、床の色やコンセントの位置まで決めるべき事項が無数にあります。
これは実際に家を建てたからこそ分かるのですが、設計段階で決める全ての項目に対して自信を持って決断できる人はほぼいないと断言できます。
「注文住宅 失敗」「注文住宅 後悔」といった検索ワードで見つかるブログを拝見していると、設計段階で気付ける失敗が多く見受けられます。このように、すべての項目を思い通りに選択できたとしても、それが「いい家」になるかはまた別の問題なのです。
例えば設計知識がない私たちが決めた内容を「すべて言われたとおり設計に落とし込むハウスメーカー」と「仮に異なる意見でもプロの立場から適切なアドバイスをしてくれるハウスメーカー」がいた場合、どちらに仕事を任せたいと思うでしょうか?
おのずと答えは出てくるのではないでしょうか。
1-3.ハウスメーカー選び=家づくりのパートナー選び
極論を言うとハウスメーカーとしては、とにかく早く設計内容を固めて家を完成させてしまうに越したことはないのです。その方が早く代金も回収できますし、人件費のコストも最小限に抑えることができます。
ただ、施主である私たちはそうはいきません。当然ですが、完成した家に何十年間も住み続けていくことになるからです。
プロの立場から、素人では気がつかないポイントを解説してくれること
どんな些細なことでも丁寧に説明してくれること
なにより、家づくりに真摯であること
家づくりを後悔しないためには、「パートナーとして信頼できるか?」という目線でハウスメーカーを選ぶのが重要なのです。
2.30代男性が実際にハウスメーカーを決めた手順を紹介
ここからは私が実際に1社のハウスメーカーを決めるまでの手順を紹介していきます。
2-1.ホームページからハウスメーカーごとの特徴を知る
「そうだ、注文住宅を建てよう。」
そう決めてから真っ先に行ったのは、多くのハウスメーカーのホームページを参照し、理想の家のイメージを固めること。
当然ですが私は注文住宅を建てるのは初めて。そのうえ住宅業界にも詳しくありません。ですので、とにかく多くのハウスメーカーの公式HPをチェックするようにしました。
ちなみに当時の私はオリコンランキングの上位から順に見ていきました。とりあえずオリコンで調べれば何かしらのランキングが見つかります。便利。
参考までに、私がこの段階で気を付けたポイントを紹介します。
- 必ず公式ホームページを参照する
- 各メーカーの特徴や強みをチェックする
- 「お客様の声」や口コミサイトは極力見ないようにする
ハウスメーカーについて調べる時はできるだけ一次情報を参照しましょう。自社工場で住宅設備を生産している、断熱に自信がある、北欧風のデザインに強みがある…。
各社のサイトを見比べることで、ハウスメーカーごとの特徴や強みが見えてきます。
反対にオススメできないのは口コミを参照すること。口コミ情報は主観的なコメントが多く玉石混交。またどのようなコメントであれ、本当にそのハウスメーカーで家を建てたのかも分かりません(公式HPであれば別ですが)。
実体験だから言えるのですが、口コミを調べ始めたら本当にキリがありません。あくまで参考程度に留めておくのが賢明です。
2-2.実際に見学するハウスメーカーを数社まで絞る
ハウスメーカーのホームページを見比べるうちに、「自分はどんな家に住みたいか」というイメージが浮かんでくると思います。
各社の特徴をある程度理解できたら、実際に見学に行くハウスメーカーを決めていきます。
ちなみにハウスメーカーの見学では時間だけでなく結構な体力も消費します。ですので、多くても5社以内に抑えるのがよいと思います。また、個人的にオススメなのが規模が異なるハウスメーカーを見学すること。
ちなみに私の場合は以下のように3社に絞りました。
- A社(テレビCMもやっている大手ハウスメーカー)
- B社(地域でシェアが高いハウスメーカー)
- C社(地元で知られている工務店)
会社ごとに坪単価はもちろん、設計の決め方や工事期間、スタッフの雰囲気などが全然異なります。
2-3.実際にハウスメーカーの見学に行く
候補を決めたら実際にハウスメーカーを見学します。また、訪問前には事前にチェックするポイントを決めておくのがおすすめ。また、実際に訪問した印象やその時感じたことはメモに取っておくのが良いです。
ちなみに私はチェックポイントを①住宅性能、②費用関係、③サポート面の3つの観点に分けて確認しました。
- ハウスメーカーの売り
- 標準仕様の内容
- 自分の希望が叶えられそうか
この項目では自分の希望に近い家が建てられそうかをチェックします。標準仕様でどのような家が建つのか、自分が譲れない設備(ビルトインガレージや大きな天窓等)が叶えられるかも確認しておきましょう。
- オプションの確認
- 契約金や中間金の有無(精算方法)
- 提携している住宅ローンなど
まず必要なのがオプション箇所の確認。注文住宅では標準仕様の範囲内だけで収まることはまずありません。ですので、どこがオプションになり、どれだけの追加費用になるかは把握しておきたいところです。
また料金の精算方法も併せて確認を。
基本は建物の引き渡し前に精算をしますが、注文住宅では中間金という、建物完成前に一定金額の支払いをする商習慣があります。
大手ハウスメーカーでは中間金が不要な場合もありますが、どの時点でいくらのお金をようだてる必要があるかは事前にチェックしておきましょう。
ちなみに私は契約直前で中間金の存在を知り、かなり慌てた記憶があります。
意外とその場で言い出しにくいのがお金のの話。しかし、とても重要な点なのでしっかり確認しましょう。
- 手続きのサポートについて
- アフターサポートや補償制度
- スタッフの応接対応
先に記載しましたが、ハウスメーカーとは家が建つまで半年~1年以上の付き合いとなります。一緒に家づくりをする相手として信頼できるか、という点もチェックしましょう。
信頼度の測り方は個人の感覚によりますが、ここでは私が「あまり信頼できないな…。」と感じた事例を紹介します。
上記は私が実際に見学したハウスメーカーの内の事例。売りである価格の安さは確かに魅力的。しかし、営業の人が契約を急かしたり電話応対がなぜかタメ口まじりだったりと、良くも悪くもフランクな対応が気になり契約を見送りました。
注文住宅を建てるまでは担当者と何度となくやり取りを行います。住宅設備や価格面が魅力的であっても、メーカーやその担当者がなんとなく信頼できなかったり、相性が合わないと感じる場合は再考をオススメします。
2-4.家族会議でハウスメーカーを決める
ハウスメーカーは時は自分ひとりの意見だけで決めないようにしましょう。わたしの場合は3人(私・妻・娘)でハウスメーカーを見学しましたが、1社めぐる毎に感想を言い合うようにしていました。
配偶者の印象は特に重要です。長期間におよぶハウスメーカーとのやり取りを自分だけで行うのは困難。実際に私も手続きの一部を妻に任せる場面が多くありました。
ですので、自分も配偶者も信頼して任せられるハウスメーカーを選ぶことが大事なのです。
まとめ ハウスメーカー選びには信頼が大事!
注文住宅では外観や間取り等の大きいものから、壁紙やコンセントの位置といった細かいものまで決めるべき項目が本当にたくさんあります。
住宅そのものの性能や価格も重要ですが、私は家づくりのパートナーとして信頼できる相手を選ぶことも重要だと感じました。
少々長くなりましたが、あなたのハウスメーカー選びの参考になれば嬉しいです。ここまで読んでいただきありがとうございました。