2世代目になり、厚みを増した低音!Zippo調のデザインも健在です。
ここでは、米最大手の音響メーカーKlipsh(クリプシュ)による完全ワイヤレスイヤホン「Klipsch T5II True Wireless」をレビューしていきます。
音質・デザイン共に妥協なしの完全ワイヤレスイヤホン。そして、デザインにも特徴のあるガジェットなのです。
「Klipsch T5 II True Wireless」レビュー
商品概要・スペック
商品名 | Klipsch T5 II TRUE WIRELESS |
メーカー | KLIPSCH(クリプシュ) |
種類 | 完全ワイヤレスイヤホン |
カラー | シルバー/ガンメタル |
電池持続時間 | 最長32時間(本体8時間+充電ケース24時間) |
防水性能 | 防水保護等級IPX6準拠 |
クリプシュはアメリカ合衆国・インディアナ州の音響メーカー。創業1946年の老舗ブランド。そのクリプシュの完全ワイヤレスイヤホンがこの「Klipsch T5II TRUE WIRELESS」(以下、T5II)です。
ちなみに”II”とあるように、この商品は同社の完全ワイヤレス第一弾「Klipsh T5 True Wireless」の後継機。こちらのレビューも良かったら参考にしてみてください。
洗練されたデザインと最高の音楽体験!完全ワイヤレスイヤホン「Klipsch T5 TRUE WIRELESS」を買ったのでレビューしてみる
T5IIを開封してみる
イヤホンはしっかりとしたケースに収まっています。
Klipshのロゴがエンボス加工(浮き出し)されたシールで封をされているなど、細かなこだわりも感じます。
ケースを空け、説明書を取ると商品本体がキレイに収納されています。
本体以外の付属品は説明書、サイズ別のイヤーピース、充電コード(変換器付き)です。
実際の使用感と推しポイント
ここからは、実際にT5IIを使用した感想と推したいポイントについて紹介していきます。
高級感のある本体ケースが良い!
ZIPPOを思わせる本体ケース。これが、T5IIの最大の魅力といっても過言ではありません。
カラーはシルバーとガンメタル(黒)の二種類。Klipshのロゴが刻印された金属製のケースはモノとして良い!あなたの所有欲をきっと満たしてくれるはず。
また、この充電ケースはイヤホン本体含めて最大32時間の再生が可能。週に1度の充電頻度でも問題なく使用できます。
バランスが良く、解像度の高い音質
いきなりケースから褒めてしまいましたが、T5IIは音質の良さも折り紙つきです。
T5IIの特徴は低音がしっかり鳴るダイナミックな音像。それでいて音の解像度も高く、微細な音もしっかりと再現してくれます。ヒップホップをはじめとしたベースミュージックやロック、ジャズといったジャンルに良く合います。
それもそのはずで、クリプシュはアメリカでのシェアNo.1を誇る音響メーカー。ホームシアター向けスピーカー開発で培われた技術がT5IIにも活かされています。
良好な装着感や無線の品質、防水性能も十分
ケース、音質の面以外にもT5IIを使用して良かった点について紹介します。
・長時間使用しても耳への負担が少ない
・切断されにくい無線品質の高さ
・十分な防塵・防水性能
完全ワイヤレスながらイヤホン本体が小型で装着感も良好。また、満員電車やターミナル駅で使用しても切断されない無線品質の高さ。そして十分な防水性能。
私は装着感については特に重要だと思っています。私は通勤の関係から毎日数時間以上イヤホンをしているのですが、T5IIでは耳が痛くなることはありませんでした。
アクティブノイズキャンセリング機能は無し
T5IIにはアクティブノイズキャンセリング機能は搭載されていません。ただ、個人的にはカナル型のイヤホンはのともと遮音性が高いので、ノイズキャンセリング機能は不要だと思っています。
また、アクティブノイズキャンセリングには実はデメリットも存在するのです。
それは「イヤホンでかい問題」(と、私が勝手に言っています)。
つまり、ノイズキャンセリング機能を搭載するために、その分イヤホン本体が大きくなってしまう点には留意したいところ。たとえばBOSEのワイヤレスイヤホンもノイズキャンセリング性能の高さは評価されていますが、イヤホンの大きさについては否定的な意見が出ているようです。
機能とサイズ、この辺りはトレードオフなのかもしれません。
T5IIと前モデルを比較してみる
ここからはT5IIと前モデルの「Klipsh T5 True Wireless」(以下、T5)との違いを紹介していきます。
新旧モデルのスペックを比較
商品名 | Klipsch T5II TRUE WIRELESS | Klipsch T5 TRUE WIRELESS |
カラー | シルバー/ガンメタル | シルバー/トリプルブラック(数量限定) |
電池持続時間 | 最長32時間(本体8時間+充電ケース24時間) | 最長32時間(本体8時間+充電ケース24時間) |
防水性能 | 防水保護等級IPX6準拠 | 防水保護等級IPX4準拠 |
本体サイズ | ||
イヤホン本体サイズ |
前モデルからの大きな変更は本体ケース、イヤホンの小型化、防水性能の向上が挙げられます。また、デザイン面では通常のシルバーとともに、ガンメタルもラインナップに追加されています。
音質面では低音の強化
T5IIは前モデルに比べ、低音域が強化されたパワフルで解像度の高いサウンドが特徴です。
前モデルのT5は高音域の伸びが良く、ポップミュージックやボーカル曲を聴くのに最適な音像でした。しかし、一方で低音の鳴りが少し弱い、という印象もありました。
それに対してT5IIは低音の効きが明らかに良くなっています。さらに音の解像度が高く、それぞれの音が鳴っている場所、奥行きを感じる音づくりがされています。
ちなみに今回、星野源さんの「Pop Virus」で聴き比べてみました。3分の短い曲ですが、実は多くの楽器や様々な音が散りばめられている楽曲です。
T5IIで実際に聴いてみると、ベースや小さな音の輪郭もしっかり聴き取ることができます。前モデルのT5では、高音やボーカルの伸びの良さは感じますが、やはり低音部分が若干弱く感じます。
イヤホン周りの改良
イヤホン周りの改良も見逃せません。私が実際に使用してみて気付いた変化について紹介します。
・ボタンが押しやすくなった
・イヤーピースが6サイズに増加
T5IIのイヤホン本体は前モデルと比べ25%小さくなりました。T5も元々コンパクトでしたが更に小さくなりました。
また、イヤホンのボタン部分の改良も地味ながら良い点。T5ではイヤホンの側面全体がボタンになっていて、誤って押してしまうことも多々ありました。T5IIではボタン部分が小さく、さらに軽い力で押せるようになりました。
また、付属のイヤーピースが前モデルの3サイズから6サイズに増えているのも良い点です。イヤーピースはフィット感や遮音性に直結するため、サイズの拡充は嬉しい変化です。
本体ケースの小型化
T5IIの本体ケースは前モデルよりも15%小型化されています(公式HPより)。では実際のところはどうなのか、実物を使って比べてみました。
結論から言うと、T5IIでは前モデルと比べ薄型に。ただし、高さと横幅はほぼ変わっていませんでした。実際の比較は以下の写真を参考にしてみてください。
ガンメタルがT5II、シルバーがT5です。
T5IIではわずかながら横幅は増えてものの、薄くスリムな形状になりました。重量はほとんど変わりませんが、スリムになったことで持ち運びはしやすくなった印象。
ただ、モノとしての好みは人によって分かれそうなところです。個人的には「イヤホンケースらしくない」という点で見たらT5の方が好きかもしれません。
また、充電方法はどちらもUSBコードのみ。T5IIのスポーツタイプではワイヤレス充電に対応しているようです。
約2年前にKlipsh初の完全ワイヤレスとして発売されたT5ですが、コスパの面ではかなり優れている商品です。私が購入した当初は2万円を超えていましたが、いまは1万円以下で手に入れられることも多いようです(20年12月時点)。
ここでは低音の若干の弱さについて紹介してきましたが、その一方で高音の伸びは目を見張るものがあります。T5の音質は、自分を中心にドームができるような包み込まれるサウンドが特徴。
同価格帯のイヤホンと比べてデザイン面、音質面ともにT5を超えるものには中々出会えないのではないでしょうか。
まとめ
低音の効いたダイナミックな音質が楽しめる完全ワイヤレスイヤホン。それが「Klipsch T5II True Wireless」です。
私は前モデルのT5をバリバリ現役で使っていたので、
「買ったはいいけど、あまり変化が無かったらどうしよう」
と心配していました。ですが結論から言うと、それでもT5IIを買って良かった!と思える音質の進化を感じました。
あとはやっぱりモノとして良い!音質だけでなくプロダクトデザインも素晴らしいと思うのです。
もちろん、良い音で音楽が聴きたい!という人にも間違いなくオススメできる逸品です。気になった人はぜひ手に取ってみてくださいね。
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