プレゼン資料作成の虎の巻です。
取引先への提案だけでなく、社内で決済をとるためにも必要なのがプレゼン資料。
「とりあえずこれ1冊持っておけば安心!」
今回はそんな1冊、「プレゼン資料のデザイン図鑑」を紹介します。
【書評】プレゼン資料のデザイン図鑑(ダイヤモンド社)
書名 | プレゼン資料のデザイン図鑑 |
著者 | 前田鎌利 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
価格 | 本体2,100円+税 |
スライド設定、フォント、キーメッセージ、グラフ、図解、フローチャート、画像、アニメーション…。これらをどう組み合わせれば”パワースライド”が生まれるのか?見て真似るだけで、あなたのスライドが劇的に変わる実例スライド300枚。はじめてのプレゼン資料デザイン図鑑!
-商品紹介ページより
著者の前田鎌利氏は元ソフトバンク出身のコンサルタント。前田氏はソフトバンク時代、孫正義社長に直接、それも何度もプレゼンをした経験を持ちます。また、孫社長が社外に対して行うプレゼン資料の作成も多数担当。
独立後はプレゼン技術をまとめた「社内プレゼンの資料作成術」(ダイヤモンド社)を出版。以降、プレゼンに関する書籍を多数刊行しています。
参考
前田鎌利
↑著者のホームページです
関連記事
【書評】「社内プレゼンの資料作成術」「社外プレゼンの資料作成術」 / これで一発OK!初めてのプレゼン資料はこの2冊で!
資料作成の基礎から解説
「プレゼン資料のデザイン図鑑」はタイトルの通り、プレゼンテーションの資料作りに特化した内容です。
・プレゼン資料作成前のロジックの作り方
・社内プレゼンと社外プレゼンの違い
・グラフや図の適切な配置位置
・使用するフォントの大きさや色の使い分け
本書からはこうした資料作成の基本をイチから学べます。
一口にプレゼン資料といっても、図の配置や使用するフォントの選択、さらにはスライドの枚数やその構成など、検討する要素がとても多いのが困りもの。
「プレゼン資料の適切なスライドの枚数は?」
「どのような構成にしたらいいのかわからない」
「そもそも社内と社外で作り方を変える必要があるの?」
私が初めてプレゼン資料を作ったときは、何をどうすればよいのか困り果てた記憶があります。
本書はそんなプレゼン初心者にこそオススメ。第1章「プレゼン資料の基本」を読めばプレゼンのイロハについて多くの学びを得られるはずです。
「見て、すぐにマネできる」実用的なビジネス書
「プレゼン資料のデザイン図鑑」はビジネス書としては珍しく横長の変型判。見開き2ページで1つの項目を解説する構成となっています。
上の写真のように、左ページはBefore(ダメな例)、右ページにはAfter(良い例)を掲載。400を超える実例スライドを参考に、説得力を高めるスライドの作り方が具体的に理解できます。
また、ページを開いたままでも閉じにくいのも横長サイズのメリット。PCの前で本を開きながら資料作成がしやすいのも良いところです。
「本番の話し方」は他の書籍等で補完を
プレゼンの巧拙を決めるのは「話し方」ではなく、「資料(スライド)」である。
内容にこうあるように、本書はスライド作成に特化した内容で「話し方」はほとんど解説されていません。
ですので、本番での話し方については本書以外の情報で補完しましょう。
私がオススメしたいのが澤円さんによる著作「マイクロソフト伝説マネジャーの世界No1プレゼン術」 。
本番の姿勢や目線の置き場所、声の出し方について分かりやすく解説されている良書です。
関連記事
まとめ
「プレゼン資料のデザイン図鑑」はプレゼンの基礎から実際のスライド作成まで学べる実用的なビジネス書。
私は職場に置いておき、必要な場面で辞書を引くように使用する、といった使い方をしています。
320ページの大ボリュームでフルカラーなのに定価はわずか2,100円(+税)。正直、かなり破格な値段だと思いませんか?
また、使いやすさの面からみて、個人的には紙の本で持っておくのが断然オススメです。
とにかく、プレゼンの初心者だけでなく、プレゼンの機会があるビジネスパーソンはなら持っておいて損はしないはず!
よかったらぜひ手に取ってみてくださいね。