間違いなく「入社1年目に読みたかった本」です。
専門用語が多くてややこしい会計も知識がすんなりと理解できる!今回は「会計の地図」(ダイヤモンド社)の書評。知識ゼロでも読める会計の入門書です。
【書評】会計の地図(ダイヤモンド社)
(2022/02/07 05:37:30時点 Amazon調べ-詳細)
書名 | 会計の地図 |
著者 | 近藤哲朗/著 沖山誠/著 岩谷誠治/監修 |
出版社名 | ダイヤモンド社 |
本体価格 | 2,200円+税 |
商品コード | 978-4-478-10557-3 |
「単語」がわかる。「関係」がわかる。「自分の仕事」が「社会の流れ」といっきにつながる。100以上の究極図解でストン、とわかる。
-商品紹介ページより
著者について
著者はTwitterで2.7万人のフォロワーを持つチャーリーさんこと近藤哲朗氏、チャーリーさんと同じ「図解総研」の理事を務める沖山誠氏、公認会計士の岩谷誠治の3名による共著。
【大事なお知らせ】
書籍「会計の地図」を全文無料公開します!!!本の内容を22の記事に分け、今日から平日毎日、約1ヶ月で1冊まるごと200ページ全て公開予定。最後に公開の理由も書いてます。3年かけてつくった本なのでぜひみてください!https://t.co/d217xZNzkA#会計の地図 #全文公開チャレンジ pic.twitter.com/n769QCm556— チャーリー (@tetsurokondoh) March 8, 2021
ちなみにチャーリーさんの既刊「ビジネスモデル図鑑2.0」(KADOKAWA)は9万部を超えるヒットとなっています(いずれも21年7月時点)。
そして上のツイートの通り、実は「会計の地図」の全文はWeb上で公開されています。なんという暴挙…。
個人的にはページの行き来がしやすい紙の本がオススメです。
会計知識0でも理解できる会計本
「会計の地図」は知識がなくても会計の全体図を理解できる本です。
会計ときくと「難しい」というイメージがありますよね。
損益計算書、貸借対照表、貸方に借方、、、こうした単語にそもそも馴染みが無い人も多いと思います。
本書はこれら基礎的な会計用語をイチから解説。また、すべての項目を同じ図”会計の地図”を用いて説明しています。
これが本書でいうところの会計の地図。
特徴は「解説項目が”会計の地図”のどこに当てはまるか」を図に表している点。すべての項目を上記の地図の中で解説しているため、迷わず読み進めることができます。
財務三表の繋がりがみるみる分かる!
「会計の地図」は読み進めるうちに、自然と財務三表とその繋がりについて理解ができる本です。
・損益計算書(PL)
・貸借対照表(BS)
・キャッシュフロー計算書(CF)
本書の最大の特徴は単語の解説が先で、財務三表の概要は後ということ。
例えば損益計算書について学ぶ場合、多くの会計本では「損益計算書とは何か」という解説が先にあり、その後に各会計用語について解説がされるパターンがほとんどです。
それに対して「会計の地図」では解説の順序が逆。「売上」「費用」「利益」といった会計用語の後に、これら3つを1つの表に示したものが損益計算書である、といった具合に解説。
また同様に、この方式で財務三表どうしがどの部分で繋がっているのかも理解できます。例えば以下のような感じ。
・PLは、BSの純資産と利益でつながっている
・CFは、BSの現金が1年間でどのように増減したかを示したもの
・BSは、PLとCFの利益と現金がどう動いたかを表しているものである
このように、ボトムアップ式に会計の全体図を把握することができるのが本書「会計の地図」なのです。
まとめ
「会計の地図」は会計実務に携わる人はもちろん、そうでない人も一読の価値がある1冊。
私は仕事で会計に携わっていますが、本書からは学ぶ点が多かったです。基礎知識は持っているつもりでしたが、それらがどう繋がっているのかの理解が不足していました。いわゆる、点と点が線になった、というアレです。
また、会計を知ることで「会社がどのように利益を生んでいるのか」とか、「自分の仕事が会社のどの部分に貢献している」といった理解が得られやすくなります。そのため、会計実務の有無に関わらず、オススメの1冊なのです。
個人的には、入社1年目に読んでおきたかった本です。はじめての会計本に「会計の地図」、オススメです!
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