実は、「伝え方には共通のルール」があるんです。
話す内容の整理が苦手、SNSやブログに書く文章がなかなか決まらない。
そんな悩みはを解決する手掛かりはこの本にあるかもしれません。
今回はビジネス書「伝え方が9割」を紹介します。
伝え方が9割は博報堂のコピーライターの佐々木圭一氏の著作。これまでの仕事で培った言葉の伝え方を解説した本です。
ちなみに…
著者の佐々木圭一氏は、国内ではシェラトンホテルやアサヒビールなどでクリエイティブディレクターとして活動し、海外でも多くのアワードを獲得。圧倒的実績を持つコピーライターです。
文章術ではなく伝え方を学ぶ本
本書は文章術を学ぶ本ではありません。一貫して「どのようにしたら言葉が相手に伝えられるか」について書かれています。
具体的に「伝え方が9割」では言葉を伝えるための2種類のテクニックを紹介しています。
「ノー」を「イエス」に変える技術
前半では頼みごとをする際に使える7つのテクニックが紹介されています。
「ノー」を「イエス」に変える7つの切り口
1.相手の好きなこと
2.嫌いなこと回避
3.選択の自由
4.認められたい欲
5.あなた限定
6.チームワーク化
7.感謝
ここでは7つ目の切り口「感謝」について、本書から具体的なテクニックを抜粋してみます。
「ありがとう」と感謝を伝えられると、ノーとは言いにくいことを昔から人は知っていたのです。
例えば、会社でおとしにくい領収書を事務の方にお願いするのに、どう言ったらいいでしょう。
「領収書をおとしてください」
→あなたのメリットでしかない
「いつもありがとうございます。領収書お願いできますか」
→感謝から入ると、「ノー」と言いにくい。-第2章 「ノー」を「イエス」に変える技術-
ここでは一つだけを紹介しましたが、その他の切り口にも共通していることがあります。
それが、「相手の立場にたって考える」ということ。
具体的には、
・自分の頭の中をそのままコトバにしない
・相手の頭の中を想像する
・相手のメリットと一致するお願いをつくる
この3ステップを踏むことで、言葉が相手に伝わる可能性が高まるというわけです。
雑談、SNSに使える!強いコトバを作る技術
本書の後半部分では「心を動かすエネルギーのあるコトバ=強いコトバ」を作るための技術を紹介。
この部分はコピーライター佐々木圭一氏の本領が発揮されています。
「強いコトバ」をつくる5つの技術
1.サプライズ法
2.ギャップ法
3.赤裸々法
4.リピート法
5.クライマックス法
この5つの技術は言葉が持つ力を引き立てる役目を果たします。言葉を料理に例えるなら、このテクニックは調味料やスパイスにあたります。
「サプライズ法」
これは伝えるコトバに、驚きワードをつくる方法です。人はサプライズに弱いです。驚きのあるものを見たいと思っているし、体験したいと思っています。
~中略~
例えば、「サプライズ法」で一番カンタンなのが「!」をつけること。なんでもないコトバであっても「!」がつくことで、がらりと変わりますよね。
このサプライズ法だけでなく、他の技術もコツをつかめばカンタンに印象強い言葉を作ることができます。
後半部分のテクニックについては、ブログやSNSへの投稿にも役立つこと請け合いです。
言葉がより強く伝わる!
本書の内容は、いずれも難しい理論を使わずに実践できます。読んですぐに活用できる、めちゃくちゃ実用的な内容です。
「相手に言っていることが上手く伝わらない」
「ブログやSNSで印象に残る言葉を作りたい」
そんな人には本書、「伝え方が9割」のメソッドが役に立つでしょう。
気になった方はぜひ手に取ってみてくださいね。