仕事ができる人とできない人の差はどこにあるのか?
色々な人と一緒に働いている中で、私が思う”仕事ができる人”は、
素早く、確かな判断ができる人 です。
すずしい顔で大量の仕事をこなし、なおかつ圧倒的な成果を上げている。
そんなできる人の秘訣はこの本にあるのかもしれません。
今回はロングセラーのビジネス書「仮説思考」を紹介します。
目次
書評「仮設思考」
仮説思考とは何か
タイトルになっている仮説思考とは何か。仮説とは「まだ証明はしていないが、最も答えに近いと思われる答え」のこと。
仮説思考とは、その名の通りこの仮説を使う思考方法。
仕事で例えれば「十分な情報が無い状況でも、早い段階で自分なりの仮の答え(=仮説)を持って課題にあたる」ということです。
仮説思考のメリット
ここで、少しだけ私の失敗談を披露したいと思います。
社内にある企画を提案するために、プレゼン資料を作ることに。まずはあらゆる周辺情報を集め資料作成に取り掛かろうとします。ですが、その情報収集やその結果手に入れた膨大な情報の分析に時間が掛かり気づけば締切間近…。結局、間に合わせの資料を提出することになってしまいました。
いま思い出しても恥ずかしい失敗です。この原因は目的を決めないまま仕事に取り掛かった点。登山に例えれば山頂の位置も把握せずに歩き始めたようなものです。
このような積み上げ式の仕事の進め方に対し、仮説思考では結論から考えます。
上の失敗例で言うと、
先にプレゼン資料の目的を決めて(例えば売上が上がる、顧客が増える等)、それの裏付けになりそうな情報を収集する。
こうすれば、締切までに満足いくプレゼン資料を完成することができたかもしれません。また、裏付けとなる情報が取れなかった場合、すぐさま別の仮説を立てることも可能です。
そういえば当時の上司からは「資料を作る時はまずストーリーから考えろ」と言われたものです。いま思えばこの発言は仮説思考そのものでした。
このように結論から逆算して仕事を組み立てられるようになり、結果として仕事のスピードが格段に速くなるんです。
実例も多く、実用的な内容
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本書は仮設の重要性を説くだけではありません。セブンイレブンやソニーといった実際の企業や業界に対する仮説思考の活用例が数多く紹介されています。
このように精神論に終始せず、実際に使える知識を学べます。
仮設思考は仕事ができる人になるための必読書。気になった方は一読の価値ありですよ