わが子にスマートフォンを持たせる時、安全に使えるか心配ですよね。そこで必要になってくるのがペアレンタルコントロール。
子ども向けのスマートフォンには、多くの場合「あんしんフィルター」というペアレンタルコントロールアプリがインストールされています。
しかし、実際に使ってみて「あんしんフィルター」は便利な面もありますが、問題点も多いアプリだと感じました。
ということで、ここでは「あんしんフィルター」の問題点について解説していきます。
ペアレンタルコントロール(英: parental controls)とは、子供によるパソコンや携帯電話などの情報通信機器の利用を、親が監視して制限する取り組みのことである。最近ではテレビゲーム機で遊ぶ時間の制限なども、このように呼ばれることがある。
-Wikipediaより抜粋
使ってみてわかった「あんしんフィルター」の問題点
1.フィルターの制限が強すぎる
まず第一に挙げられるのが、フィルター制限の強さ。
「制限が強い分には問題ないのでは?」
と思った人もいるかもしれません。
ですが、あんしんフィルターの問題は実態に見合わないほどフィルタが強力すぎるということ。理由は次の図を見てもらえればわかると思います。
上記の図はSoftbankのあんしんフィルター解説ページより
この図だけで語りたいことは山ほどありますが、例えば4段階ある「小学生、中学生、高校生、高校生プラス」の内、高校生モードまではSNSの利用ができません。SNSには当然LINE、Instagram、Twitterが含まれます。
他にも中学生モードまでは上記に加えて動画や音楽も制限。小学生モードに至ってはゲームまで制限対象。
「これ電話やない、文鎮や…」
とすら思えるほど機能を無効化されます。
また、インターネットサイトの制限もとにかく厳しく、モードによってはWikipediaすら閲覧することができません。
ここでの一番の問題点は「あんしんフィルター」は実態に合わない制限を掛けているところにあると思います。
2.設定・カスタマイズ画面が使いにくい
このように、あんしんフィルターはとにかくフィルタが強いのです。ですが、
「SNSは制限されているけれど、LINEだけは使わせたい。」
「フィルタされているけれど、有害ではないサイトを閲覧できるようにしたい」
という場合もあるかと思います。そんな時は個別にアプリやURLの許可を行うことになります(子どもからのリクエストを受け取る場合も)。ですが、これらの設定画面が使いにくい。いちいちログインする必要がありますし、いちいち許可を出すのも面倒です。
また、制限を個別にカスタマイズすることができますが、設定できるカテゴリーは何と68種類ものカテゴリに分けられています。これらを個別に判断し、チェックしていくのは相当に手間がかかります。
3.あんしんフィルターの替わりのアプリは?
あんしんフィルターは制限の強さは折り紙付きですが、実用面には疑問が残ります。とは言え、初めてのスマホでフル機能が使える状態で子どもに渡すのは不安ですよね。
ですので、わたしは代替アプリとして「Googleファミリーリンク」をオススメします。使いやすく機能も十分。Googleファミリーリンクについてはインストールから使い方まで別の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
◆関連記事
まとめ
・強すぎる制限でスマホの機能を損なう
・カスタマイズの分類が膨大で使いにくい
・代替するならばGoogleファミリーリンクを
あんしんフィルターは制限の強さがウリですが、カスタマイズ設定が前提のつくりとなっています。というか、高校生モードでもSNSが使えないというのは致命的。中高生になってもLINEやTwitter、Instagramも使えないのであれば友人とのコミュニケーションすら取れません。
この実態以上の強力なフィルタリングは、
「デフォルトの制限は厳しくしておくので、カスタマイズするなら自己責任でよろしく」
と丸投げされているような気がします。わたしは多分、この丸投げ感が苦手なんだと思います。
また、子どものスマホに制限の際には家庭内でのルール作りを推奨します。できれば、このようなアプリを使わずとも、子どもが適切にスマホと付き合えるのが理想ですよね。
ということで、「あんしんフィルター」の問題点と代替アプリの紹介でした。ここまで読んでいただきありがとうございます。
◆関連記事
Twitterもやっています! https://twitter.com/LIB_blog_reader