自分の声や話し方に自信がない、もしくはコンプレックスがある。
そんな人に読んでほしい一冊があります。それが「たった1日で声まで良くなる話し方の教科書」です。
話し方のプロによる解説
著者はフリーアナウンサーの魚住りえさん。元日本テレビのアナウンサーで、現在はボイスデザイナー・スピーチデザイナーとして活躍しています
まずは良い声から
本屋さんに行くと多くの話し方本を見つけることができます。
沢山の類書の中で本書を薦めたい理由。それが「自分の声良くする」ための章立てがあること。
テクニック論の前にまず声を作るところから始まる、というのが他と違うポイントです。
第2章『「声の高さ&スピード」を操れば、面白いように伝わる!』では
・自分に合った声の見つけ方
・良い声になるためのトレーニング
を解説しています。このあたりは流石プロのアナウンサーです。
また、声の高低とスピードを使い分けることで相手からの印象の変化についても触れています。
例えば
・高い声×ゆっくり ほんわか、大らか、癒やし、やさしさ、母性的
・高い声×はやく 元気、明るい、エネルギッシュ、若々しい、押しが強い
・低い声×ゆっくり 落ち着き、癒やし、悩み事相談、父性的
・低い声×はやく 仕事ができる、信頼感、明晰、クール
といった具合で、わかりやすく解説されています。
読んですぐに実践できる良書
話し方本の多くは場面ごとのハウツーだったり、ともすれば心がまえ、といった曖昧な内容に終始することも少なくありません。
(そもそも話し方というものにコレといった正解がないのが要因でもありますが…。)
もちろん、本書の中にもそういった話し方のハウツーも丁寧に紹介されています。
ですが、本書が一番読者に伝えたいことは
声を磨き自在に操ることで、人間関係がうまく回り始める
ということだと思います。
話し方に自信がない人だけではなく、声にコンプレックスを持っている人にも読んでほしい一冊です。
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