ヘタを固める前に!ゴルフ初心者にこそ「モダン・ゴルフ」を読んでほしい

ゴルフを始めたばかりの頃は練習場に行くのが楽しみですよね。
私もゴルフを始めてすぐの頃は週に何度も通いとにかく多くボールを打っていました。

練習場でたくさんのボールを打つことはゴルフが上手くなる一つの手段です。
ただし、何も考えずに球を打っていると逆効果になることがあります(俗にヘタを固めると言われるものです)。

ですので、ゴルフを始めたばかりの人は座学からゴルフ理論を。
ここでは、多くのゴルフ理論や教本の基となっている「モダン・ゴルフ」を初めの1冊としておすすめします。

「モダン・ゴルフ」(ベン・ホーガン著)

ベン・ホーガンってどんな人?

著者のベン・ホーガンは1930年代から50年代にかけて活躍したプロゴルファー。身長173cm、体重75kg。
生涯成績でアメリカツアー62勝という記録を持つ偉大なゴルファーの一人です。

ベン・ホーガンのスウィングは以下の動画を参考にしてみてください。

流れるような美しいフォーム。目指すはこのスウィングです。

50年以上経った今でも多くの人に読まれている名著

プロ25年目にして書き上げた本書ですが、内容はいたってシンプル。

レッスン1 グリップ
レッスン2 スタンスとアドレスの姿勢
レッスン3 スウィングの前半
レッスン4 スウィングの後半
レッスン5 まとめと復習

(「モダン・ゴルフ」目次より)

詳細なイラストと丁寧な解説によって、ゴルフスウィングの基本が学べます。
「モダン・ゴルフ」は発売から半世紀以上たった今でもティーチングプロの虎の巻です。また、最近のゴルフ理論や教本も多くが本書を基礎に据えて作られています。
(本書を読んだ後に他のゴルフ教本を読んでみると似た内容の多さに気が付くと思います。)

ゴルフクラブの進化に対応できていないという意見も

モダン・ゴルフが発売されてからおよそ半世紀の間、ゴルフクラブは大きく進化しました。
規制緩和によるクラブフェースの大型化。2000年代から登場したユーティリティ(レスキュー、ハイブリッド)といったクラブもベン・ホーガンが活躍していた時代にはありませんでした。
そのため、本書のスウィング理論はいささか時代遅れとされる向きもあります。
しかし、それを差し引いても50年以上の間多くの人に読まれてきた本書から学べるものは少なくないと言えるでしょう。

初心者へのおすすめポイント

特に初心者におすすめなのがレッスン1グリップの項目。およそ20ページ(!)にも渡りグリップ(握り方)を解説しています。グリップはゴルフスウィングに大きく影響を与えますが、意外と軽視されがちな項目。ここまで丁寧な解説は他の教本ではなかなかお目にかかれません。
それ以外でも、初心者は熟練者に比べスウィングのクセが修正しやすいというメリットがあります。そのため、本書を参考に正しいフォームを意識することで、より上達のスピードが上がる効果が期待できます。

ただし、本書の中ではテークバックやワッグル、インサイドアウトといったゴルフ用語がバンバン出てきます。
読者側にある程度の知識がある前提で説明が進んでいきますので、初めは読み進めるのに苦労するかもしれません。

それでも半世紀以上多くのゴルファーから支持されてきた本書「モダン・ゴルフ」。読んでみる価値は大いにあると思いますよ。

まず始めにお伝えしたいのは、本著は五つのレッスンで構成されているという点だ。(中略)これら五つのレッスンをとおして、私たちが強調するポイントを毎日30分を費やして練習するゴルファーは、プレーの質とスコアが劇的かつ決定的に良くなる、と私は信じている。

(「モダン・ゴルフ」ゴルフの基本について-ベン・ホーガンの項目より)

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