先日、違法にマンガをアップロードしている某サイトが有料プランを始めるというニュースが流れました。
この件については、読書好きの私としても憤りを感じています。
ですが今回はそこには触れず、この問題に対する色々な人の意見から感じたことを書き留めたいと思います。
ちなみにこの記事ではこれと言った結論は出ないです。
文字通りチラシの裏の落書きとご了承いただければと思います。
違法マンガサイト問題について
今回の問題は、某サイトが「有料プラン」を開始すると発表したところから始まります。
元々違法コンテンツで収益を上げていたサイトが有料化!?という理由で炎上したわけです。
とは言え、この「有料プラン」自体はブラフで、話題づくりによる宣伝効果を狙ったものだと考えられます。多くの人も指摘していますが、いわゆる炎上マーケティング商法。
そして、サイト運営者の狙い通り、今現在もネット上で様々な意見が飛び交っています。
この問題に対する様々な意見
そういう私も関連記事やSNSをウォッチしてしまっています。
(本当は見ないふりをすればいいのですが、気になってしまうのです…)
主要SNSや関連記事を見たところ、この問題に対する意見は大別して4種類。
2 違法サイト使用者に対する批判・注意喚起
3 開き直り系
4 出版業界に対する自己責任論
主観ですが、1の意見が最も多いようでした。これには個人的に安心しました。
2については批判だけでなく「違法サイトの有料プランになんて入ったら情報抜かれるぞー、逮捕されるぞー」といった注意喚起もされているようですね。
3については、、、何も言うことはありません。
4は1~3のどれでもなく、そもそもの問題は旧態依然とした出版業界にあるんじゃないか?といった意見です。
自己責任論への違和感
4は匿名が多いTwitterであればそういった意見が出るのもわかります。
しかし、NewsPicksのような実名登録を推奨しているSNSでも同様の意見を発信している人が少なくないのです。
SmartNews、Gunosyのビジネス版キュレーションサイト
各サイトのビジネス系の記事に対してコメントできるのが特徴
コメントを付けるにはログインが必要で、実名・会社名・役職名等でのユーザ登録を推奨※必須ではないが多くが実名登録
個人的には実名版5ch(旧2ch)に近いものだと思っています
気になる方は以下の記事を参照ください。
※パソコン版はユーザ登録が必要ですが、スマホアプリ版であれば登録なしでコメントが閲覧できます。
https://newspicks.com/news/2865265/?ref=technology
(上記は特定の方を揶揄する目的ではありません)
自己責任論派の意見は、
・出版業界が電子化の努力を怠った結果だ
・違法サイトはダメでブックオフ(古本屋)はいいのか
といったもの。つまり、
「出版業界が既得権益の上にあぐらをかき、企業努力を怠っていた。だから-この「だから」は全く論理的ではないですが-違法サイトをのさばらせてしまったのは出版業界の自己責任だ。」
「ブックオフを始めとした古本屋は黙認しているのだから、違法サイトにだけ文句を言うのはおかしいだろう」
という主張なわけです。
少しだけ反論すると、何度目かの電子書籍元年と言われた2012年頃には「ワンピース」が既に電子化されています。
BookLive、カラー版「ONE PIECE」を63巻まで配信–電子書籍限定
当時の私はKindleを初めて購入し電子書籍を試していましたが、大手出版社ほど電子化への対応は早かったと記憶しています。
後者については、現時点でブックオフコーポレーションの株主の多くは出版社、印刷会社が占めています。これは意外と知られていないのかもしれませんが、ブックオフは出版業界に事実上取り込まれているようなものです。
ブックオフへ出資、出版連合6社の狙い-東洋経済オンライン-
ですので、2018年時点で古本流通に対する何らかの著者還元はされているのだろうと思います。
とまぁ細かい反論をしてしまいましたが、私はこれらのような、
特定の業界に対する自己責任論が少なくないこと。
そしてそれらの意見を支持する人が一定層いること。
に対して違和感を感じてしまうのです。
コンテンツの価値について
これらの意見は、一見もっともらしく聞こえます。
スピードが速いインターネットの流れに鈍重な出版業界が付いてこられなかった。
確かにそうかもしれません。
だからと言ってそれはクリエイター(作者)に一切還元されないサービス利用を正当化する理由にはならないと思うのです
私的な話ですが小学生の頃は、毎月のおこづかいを貯めてマンガやCDを買っていました。
数か月ごとに最新刊が発売されるジャンプコミックスを楽しみにしていました。
お年玉で買ったゲームがクソゲー(失礼)で、落胆したこともありました。
今思うと、そういったことを積み重ねてモノの価値を学んできたように思います。
コンテンツに相応の対価を支払う。
クリエイターへのリスペクトを忘れずにいきたいもので