どれだけボールを打ってもスライス(またはフック)が直らない。ついこの間までナイスショットが連発していたはずなのに、急にショットの精度が悪くなる。
その度に問題点を見つけては修正するけれど、しばらくするとまた新たな問題点が出てくる…。
そして今現在、自分のスウィングに満足できていない人。そんなあなたには最新のゴルフ理論「Aスウィング」を試してみる価値があるかもしれませんよ。
最も新しいゴルフ理論「Aスウィング」
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著者のデビッド・レッドベターは、1980年中頃〜今現在も活躍するティーチングプロ。
最近ではミッシェル・ウィー、女子プロ世界一のリディア・コーを指導したことでも有名です。
多数の素晴らしいゴルファーを指導してきたレッドベターが2015年に提唱したメソッドが「Aスウィング」です。
AスウィングのAはオルタナティブ(alternative=代替)。まさにこれまでのスウィングと二者択一となる新しいゴルフスウィングメソッドです。
Aスウィングはこんな人におすすめ
・女性ゴルファー
・ショットの正確性を上げたい人
・ゴルフの練習時間を多く取れない人
逆に今のスウィングに何ら不満が無い人。ビシバシ芯にあたって真っ直ぐボールが飛ばせる人は本書のメソッドは不要かもしれません。
実際Aスウィングってどんなもの?
Aスウィングの主な特徴は以下の通り。
・バックスウィングのトップの位置ではクラブは背骨の傾きと平行にする
・アームローテーションは行わない
これだけを見ても、今までのゴルフスウィング理論からはかけ離れた内容です。
ですが、これらは科学的根拠に基づいた効率的なスウィング方法だといいます。
文章だけだとわかりにくい場合は、リディア・コーの動画を見てもらうと参考になると思います。。
厳密にマネをする必要はない
本書ではこのAスウィングは必ずしも忠実に再現する必要はないとしています。
リサーチと実証テストに基づいて生み出された、この「Aスウィング」とは何かと言えば、これまで私が正しいと信じ、長年教えてきたことの、ただの進化形なのです。
また、強調しておきたいのは、誰に対しても、完全な形の「Aスウィング」をすすめるわけではないということです。「Aスウィング」は、一部の要素を採り入れるだけでも、ほとんどのプレーヤーに効果が出ます。「Aスウィング」INTRODUCTIONより
Aスウィングは確かに一つの完成形かもしれません。ただし、これが絶対のメソッドではない、としているところに好感が持てます。
具体的な練習メソッドが便利
基本的には本書は文章での解説が約八割、残り二割がイラストで構成されています。文章での説明が多いため、読み進めるのに少し苦労するかもしれません。
また、本書の巻末にはAスウィングを習得するための練習メソッドが記されています。その名も7分間練習プラン。
この練習方法のいいところは室内でボールを打たずにでき、更にその名の通り短い時間の合間にもできる点。
実際に試してみると捻転や体重移動の方法が良く理解でき、上手くなる実感があると思います。
まとめ
いままでの伝統的なゴルフスウィングとは一線を画すAスウィング。
私は巻末の練習プランの項目だけをとっても、買ってよかったと思っています。
また、本書は電子書籍版があるのも良い点の一つです(練習場へ教本を持ち込むのは少し恥ずかしかったため…)。
ゴルフスウィングにこれといった正解はありません。ゴルフは常に(自分にとって)正しいスウィングを追及し続ける競技なのかもしれませんね。
今のスウィングで満足していない人や新しいゴルフ理論を試してみたい人、もちろん初心者の方も。「Aスウィング」一読の価値はありますよ。